雲の向こう、約束の場所 - 魅力溢れる世界観・雰囲気など

『ほしのこえ』で、非常に高い評価を得た新海誠監督の作品『雲の向こう、約束の場所』を見てきました。「ほしのこえ」は見たことはなかったんですが、回線営業が良いと言うなら、まあ確かだろうと言うことで、『ハウルの動く城』に続いてのアニメ作品。

日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界を舞台に、国境の彼方にそびえる塔と一人の少女と、二人の少年の物語。このようなありえない現実を舞台とした世界観の設定が、非常に良くて、この世界観の中に自然と入っていくことができた。

吉岡秀隆と萩原聖人の声優ぶりもよくて、吉岡らしさが出ているあの声調は物語とキャラクターにしっくりと来ている。萩原のほうは、一見聞くと、萩原の声だと気づかないくらい声優的で、キャラクターにも良くあった声を出していてこれまた良かった。

町並み、駅、電車、そしてそのどこからでも見える塔と、シーンひとつひとつも雰囲気が良くて印象に残る映画でした。

とはいえ90分という比較的短い時間の映画の割には、ストーリー展開のテンポが悪く、90分という時間以上に長く感じられる映画になってしまっていたのは残念。

そのあたりのストーリーの流れの悪さを除けば、世界観、雰囲気など非常に魅力溢れる良い映画だったと思いました。

ハウルと比べること自体間違っているとは思うものの、「雲の向こう、約束の場所」はひとつひとつじっくりとかみ締めて楽しむ大人なアニメ、ハウルは感覚で楽しむ対象を限らないアニメ。どちらが良いか悪いかということはないけれども、最近、大人なアニメが増えている中、個人的には感覚的に楽しめるハウルのようなアニメの存在(こういうアニメを創れる宮崎駿)は、改めて貴重だとも思ったりもした。

大人なアニメを創れる人は増えていて、個人的にも好きなんだけれども、純粋に感覚的に楽しめるアニメを創れる人は、なかなかいないんだよな。。。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://1116.org/mt/mt-tb.cgi/537

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 雲の向こう、約束の場所 - 魅力溢れる世界観・雰囲気など:

雲の向こう、約束の場所 (映画) 送信元 RIKIのちょっといい感じ
本日、新海 誠さんの新作 雲の向こう、約束の場所 を観てきました。しかも、新海さ

札幌「シアターキノ」で、「雲の向こう、約束の場所」 送信元 はらのはらっぱ@ココログ
ミニシアターの代表格みたいな映画館らしいのです、シアターキノ。 もう、やっている

コメント (1)

Rikisan    2004年12月07日 11:00

トラックバックありがとうございました。
こちらからのが2重になってしまって申し訳ありません。よろしければ処置をお願いいたします。勝手申しますがごめんなさい。

新海作品は私にとっては、とても「癒される」アニメーションとしてかなりのお気に入りで、とても”きれい”な風景と、淡々と語られる”言葉”が好きです。

いろんな方のBlog上の感想を読んでいるところですが人それぞれ感じたところが違っていたりで、それはまた、私にとっての新しい発見のきっかけになったりして、ほんとBlogって便利だなぁと感心しています。

こういう「コミュニケーションツール」ができたことに感謝感謝ですね。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)