イノセンスとその表現の凄まじさ
「イノセンス」を見ました。
オープニングから、その世界観と表現の凄まじさに圧倒。
オープニングクレジットの映像は、前回の「攻殻機動隊」でサイボーグが出来ていく工程と、ほぼ同様で、
今回は人形ロボットが出来ていく工程なんだが、
ここだけ見ても、CGを上手く使った表現の仕方は、かなり進化していて圧倒される。
これからも、「アップルシード」「スチームボーイ」といったアニメ映画が公開されていくが、
押井守の「イノセンス」ほど、CGの使い方の上手さ、圧倒的な世界観の表現で見せる映画はないんだろうな。
いかにも外国人に受けそうなアジアンテイストを作品に含めている感じは、
若干、嫌らしさも感じつつも、興行性が必要なことも考えると当然か。
ただ、その部分も押井守の世界観が圧倒的過ぎて、それが自然な感じさえ受けるのはさすが。
「イノセンス」はアカデミー賞の可能性を含め、十分成功する作品だと思うのに対して、
「アップルシード」も、CGでの人の表現がどれほどのものか、まだなんともいえないが、
興行的に採算が取れるかどうかは、ギリギリな感じではないだろうか。
「スチームボーイ」に関しては、ラピュタを彷彿とさせるような空想冒険活劇を、今更作られてもなあと。
大友克洋氏に、期待されているのはこういう作品ではない感じがするが・・・。興行的には、失敗な予感。
ちなみに、
上映前のCMで、宮崎駿の「ハウルの動く城」が流れたが、この世界観の表現もかなりヤバイ。
今までは、ただ「城が動く、魔法使いの世界」といった認識とかしかなかったが、
実際の映像では、
戦争で火の海となった世界の上空を、魔物らしい生き物や鳥人間の少女が飛び交う。
といった場面が流れていて、かなり圧倒された。
「ハウルと動く城」もかなりキテいて、かなり期待大。
加えて、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーがこの作品でもプロデューサーとして関わっている。
彼が、『イノセンス』というタイトルと、テーマ曲を選択したらしいんだが、
本人たちはかなり合ってるというが、個人的にはかなり違和感を感じていた。
鈴木敏夫は、「イノセンス=無垢」というイメージをこの作品から感じ、そのイメージの切なさから、
切ない感じのテーマ曲を選択したらしいのだが、
個人的には、もっと斬新で、スピード感、躍動感といった強いイメージがあるものにして欲しかった。
俺が選ぶなら、そんな感じにしたな。
加えて、
プロモーションの映像も、違和感を感じるんだよな・・・
もうちょっと「アップルシード」くらいに躍動感あるようなプロモーション映像を作っても良かったんじゃないかなと。
落ち着いた映像になってしまっているため、
「イノセンス」の持つ世界観の強さといったものが、あまりに伝わらなくなってしまっていて、非常にもったいない。
===ネタばれ注意===
「イノセンス」の実際の中身で、
オープニングはもちろん、
途中の祭りのシーン、リピートの部分など、その表現の凄まじさにはただただ圧倒。
祭りのシーンでは、
出てくるヒトすべてが、それぞれのお面をつけていて、それがまた世界観の凄まじさに拍車をかけていた。
「すやまたけし」の『素顔同盟』の世界はこういった感じなんだろうなと、彷彿とさせるシーンで、
そこからのインスピレーションかどうかは知らないけど、かなり良い感じ。
個人的に最大の衝撃は、
後半部分の無数の人形との戦いのシーン。
特に、一体の人形に「少佐」が降りてきて、人形との戦闘を繰り返すシーンは凄まじい。
今まで、
人と機械、機械と機械の戦闘のシーンを持った映画はいくらでもあっただろうが、
同じ機械とはいえ、「人形」の戦いをこうして表現した作品は、今までなかったんじゃないか。
まあ、
そんなわけで、1回とは言わずに、2回、3回と見ても十分いいと思えるような映画でした。
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